
高卒2年目の今季、5勝をマークした今井達也
高卒2年目の今季、6月13日
ヤクルト戦(メットライフ)でプロデビューを果たした今井達也。6回5安打1失点の好投でプロ初勝利を飾ると、以後、先発ローテーションの一角に加わり、5勝を挙げた。
「正直、よく5勝もしたと思います」と想像を上回る成績に驚きを隠さなかったが、同時に「同じ数負けている(5敗)。貯金が作れず、先発としてチームに貢献できていない」と唇をかんだ。
ただ、課題も、自信も、すべてが収穫となった。最も悔やんだのが、ムダな四死球の多さだった。すんなり2アウトを取ってから、3人目を簡単に四球で出塁させることも少なくなかった点を猛省。
「必要ない四球をなくしていかないと、自分で自分をピンチに追い込んでしまうし、球数も多くなってしまう。それが失点につながってしまった試合が多かった。逆に、そこをなくしていければ4点取られていた試合も1、2点で済んだと思うので、来年への課題です」
手応えをつかめたのは、「新しい決め球としてチェンジアップが増えた」ことだ。高校では直球と自慢のスライダーで十分抑え込めたが、選球眼に長けたプロの世界ではそうはいかない。その中で武器が増えたことは、大きな自信となった。
CSの大舞台も経験した若武者に、
辻発彦監督も「来年は2ケタ勝ってもらわないと」と大きな期待を寄せる。当然、本人も思いは同じだ。「最低でも背番号(11)は勝ちたい」。そのために、今オフは1年間投げ切る体力強化を誓う。
写真=BBM