
来季も変わらずチームを引っ張る
日本球界復帰1年目のシーズンが終了した。
青木宣親は今季127試合に出場し、打率.327、10本塁打、67打点とチームの先頭に立って引っ張り、クライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。だが、CSファーストステージで
巨人に連敗し、終戦。日本での久しぶりのシーズンを終え「やっぱり負けたら悔しいね……」と素直な思いを吐露した。
チームにとって、青木加入の効果は絶大だった。「背番号1」を継承した後輩・山田哲は、青木について「一番はどん欲さ。試合だけじゃなくて練習量もすごい。自分もやらないといけないと思う。すごく勉強になる」と尊敬している。後輩の山田哲は、昨年の不振から立ち直り、史上初となる3度目のトリプルスリーも達成。「青木効果」は如実に表れた。
日米通算15年目という節目のシーズンを終えた青木自身も、偉業を成し遂げていた。5月3日の
中日戦(神宮)で、通算打率の規定打席となる日本通算4000打数に到達。この試合の7回に中前打を放ち、歴代通算打率.320でトップだった
レロン・リー(
ロッテ)を抜く、通算打率.327とし、歴代1位に躍り出たのだ。シーズン終了後も、通算4395打数1446安打で通算打率.329とトップをキープしている。
日本球界復帰1年目を終え、「自信にしていい部分と、まだやらないといけない部分があると思う。このシーズンをプラスにとらえたい」と振り返った青木。来季も燕の中心には「背番号23」がいる。
写真=BBM