
清田にとって勝負の10年目を迎える
背中に重みを感じながら、プレーしてきた。だからこそ、10年目を迎える2019年シーズンでは「背番号1」にふさわしい男になると気持ちを新たにしている。
清田育宏はこのまま、終わるつもりはない。
「背番号で野球をやっているわけではないけど、1番を着けさせてもらっている誇りを胸に、結果で返したい。10年目で自分の番号と言える結果を残せていない」
2015年こそ130試合出場、打率.317、15本塁打、67打点とブレークのきっかけをつかんだが、続かなかった。2018年は96試合に出場し、打率.226、2本塁打、27打点。プロ9年間で732試合、打率.258、41本塁打、253打点は、期待の大きさからすれば及第点にさえ届いていない。
何かを変えなければ、このまま終わってしまう。このオフには初めてパーソナル・トレーナーと契約した。
西武からポスティング申請でメジャー移籍を目指す菊池にも教える根城祐介氏だ。
「僕の体の使い方を見ながら、個人的にメニューを組んでくれている」と清田。全米協会認定アスレティックトレーナー(ATC)の資格も持つ同氏とともに筋力トレーニングを根本から見直し、シーズン中は87キロだった体重が約1カ月で90キロにまで増えた。苦しめられた右肩痛も治まってきている。
「悪あがきできるように。1番を着け続けさせてもらえる以上、成績で証明するしかない」
清田にとっての節目の年は勝負の1年になりそうだ。
写真=BBM