
来日2年目を迎える2019年シーズン、先発ローテの軸としてさらなる活躍が期待されるマルティネス
一家の主としても、またチームの大黒柱としても頼れる存在だ。2019年シーズン、来日2年目となるマルティネスに求められるのはエースの役割だ。18年はいきなり10勝をマーク。特に前半戦は3度の完投も記録。安定した内容はチームの快進撃を支えていた。環境の変化に戸惑うことなく、勉強しながら順応できたことが大きな要因だ。
また18年はマルティネスの人生においても大きな節目となった1年だった。5月に第1子となるヴェラちゃんが誕生。キンバリー夫人は札幌市内の病院で長女を出産した。外国人選手は母国に戻っての出産を選び、その場に立ち会うために一時的にチームを離れるケースも多い。ただ、キューバにルーツを持ち、アメリカ国籍を持つ男は「生まれた場所の国籍を」と日本でプレーしているタイミングで生まれてきたわが子と日本へのリスペクトも込めて決断した。
今オフは一度自由契約公示されたが、
日本ハムと1年契約で再契約を結んだ。積極補強を進めるチームの中でも計算できる助っ人の残留はチームにとっては待ち望んでいた朗報。「個人的にも手厚いケアと家族の心配も球団の方がしてくれた。自分が野球に集中する環境を整えてくれたのがうれしかった。自分の中でずっと大切に思っていたことだった」と日本ハムのユニフォームにふたたび袖を通す。
相手チームや日本野球の研究も怠らない優良助っ人は、生まれてきた愛娘のためにも頼もしい活躍を2019年シーズンもまた見せてくれるはずだ。
写真=BBM