
近本は足の速さを生かし得点力を挙げチームの勝利に貢献するつもりだ
沖縄キャンプでは長所を発揮し、伸びシロを秘めていることを感じさせた。ドラフト1位外野手の
近本光司はレギュラー候補であることを実証した。
「1つひとつのプレーで今までと違った意識でいる」というように、プロの技術の高さを肌で感じながら、徐々に周囲のペースにも慣れてきている。
昨年の都市対抗野球大会では、名門・大阪ガスの初優勝に貢献。「五番」で出場して大活躍。MVPにあたる「橋戸賞」受賞。非常にクレバーなタイプで、定位置争いに参戦している。
初の対外試合となった2月14日の
楽天戦(宜野座)では、いきなり適時三塁打を含む2安打を放った。50メートル5秒8で持ち前の俊足ぶりをアピールできた。
矢野監督が「追い込まれた後で打てるのは大きい」と粘り強さを認めれば、浜中打撃コーチは「実戦でいろんな投手と対戦してほしい」と機会を与える。
現状で外野の布陣は、左翼・福留、右翼・糸井と固まって、センターに穴が空いている。江越、中谷、高山らライバル争いから抜け出したい。
プロ入りしたときに「新人王と盗塁王をとりたい」と宣言。キャンプでも「塁に出て投手にプレッシャーをかけたい」と自分の役割を理解しながら取り組んできた。
2月24日の
中日戦(北谷)でも柳から左前打を放った。変化球にも対応して評価を上げた。今後も外野守備も含めて実戦のなかで力量が見極められる。
近本は「チームの得点に貢献したい」というように、ライバルたちにない魅力を生かしながら、外野の一角に食い込むつもりだ。
写真=BBM