
打でアピールする毎日だ
定位置奪取へ、猛アピールを続けている。高卒4年目の
広岡大志が充実の春季キャンプを送った。「昨年の悔しい気持ちを持ちながらやっていきたい。ずっと結果を出さないと試合に出られないと思うので」。
自慢の長打力を見せつけた。2月14日に行われた韓国・KIAとの練習試合(浦添)では、回に3ラン、5回には場外への満塁弾を放つなど計7打点。同23日の
阪神とのオープン戦(同)では4回から代打で出場し、バックスクリーンへの特大2ランを放ち、「オフから続けてきたことが実戦で表れている」と手応えを口にした。
勝負の年となる。昨季は45試合の出場で打率.209、2本塁打、10打点と多くがキャリアハイを記録したが、期待されたレギュラー獲得はならず。「年下の選手も出てきて、チャンスを与えられる立場ではない。自分からつかみにいく気持ち」と鼻息は荒い。
新たな挑戦もしている。本職は遊撃手だが、昨季は西浦が119試合に出場するなどその座を奪われた。そのため今春のキャンプからは出場の機会を増やすため、一塁の守備にも取り組んでおり、
小川淳司監督も「(一塁は)一つの選択肢として、出場の可能性が増えるのはいいこと」と説明した。
畠山和洋がコンディション不良で二軍スタートとはいえ、一塁には
坂口智隆という大きな存在がいる。遊撃には
西浦直亨、三塁には2年目の
村上宗隆やベテランの
川端慎吾も控える。容易ではないが、争いを勝ち抜き、今季こそレギュラーの座を奪う。
写真=BBM