
打線のカギを握る来日3年目のマレーロ。勝負強さを見せてポイントゲッターとして機能したい
昨季の雪辱に燃えている。来日3年目を迎えたマレーロは、今春キャンプからひと味違った。「日本に来る前から準備してきた。いい感覚」とキャンプインすると外国人では珍しい早出特打も行った。
その甲斐あってか好調な滑り出し。オープン戦初戦の3月5日の
ヤクルト戦(京セラドーム)では2打席連続安打をマーク。一塁手と指名打者を担う長距離砲は、T―岡田とのレギュラー争い、さらに
メネセス、
ロメロとの外国人争いに勝ち抜く覚悟だ。
来日1年目の2017年の珍事で一躍有名となった。6月9日の
中日戦(京セラドーム)でデビューすると、第3打席で中堅スタンドへ打球をたたき込んだ。第1号本塁打かと思いきや、ホームベースを踏み忘れ、記録は三塁打に訂正。ところが、9月29日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で放った第19号アーチがプロ野球通算10万号に。自身の本塁打取り消しがきいて、メモリアル弾をゲットした。
同年は82試合の出場ながら20本塁打。しかし、さらなる上積みが期待された昨季は大不振。一軍と二軍を行き来し、68試合の出場で打率.201、11本塁打と苦しんだ。
今季はスイングを見直した。「昨年はパワー任せに振っていた。スイングの軌道を水平のレベルスイングにした」と確実性を上げた。
西村徳文監督は三番・メネセス、四番・
吉田正尚の後ろを任せる打者に頭を悩ませるだけにマレーロへの期待は大きい。復活を期す助っ人が打線のカギを握る。
写真=BBM