
ベンチに欠かせないプレーヤーとして首脳陣から高い信頼を受ける巨人の吉川大幾
貢献度は数字だけでは計り知れない。チームの元気印といえば、吉川大幾だ。今季も守備・走塁面の貴重なスーパーサブとして期待される。
2月の宮崎キャンプは二軍スタートだったが、3日の紅白戦で2安打するなどアピールし、一軍の沖縄2次キャンプから昇格。オープン戦も10打数3安打、俊足を飛ばしての三塁打や4四球などで持ち味を発揮し、開幕一軍の座をつかんだ。
「ワイワイ言いながらやりたい。元気を出してやるほうが、自分は体が動くんじゃないかなと思うので」といつも大声で仲間を鼓舞し、ときに和ませる。新クローザーのR.
クックの愛称「クッキー」を大声で叫ぶのがお決まりで、新助っ人の初登板でもベンチから叫び、「試合中でも聞こえて笑っちゃった」とクックをリ
ラックスさせた。
泥臭く、懸命なプレースタイルも自然とナインの心を鼓舞している。昨季のある試合では、吉川大は代打で内野安打&好走塁で貴重な追加点に貢献。その日のヒーローだった
菅野智之が自ら名前を挙げ「彼(吉川大)はいつもすごく準備をしている。今日の彼の活躍はうれしかった」とたたえた場面もあった。
昨年11月のファンフェスタではチアリーダーに扮して完璧なダンスを披露するなど、関西人らしい明るい性格で芸達者。一方で、オフは4時間かけて紙に自身の課題を書き連ね、地道な基礎練習も手を抜かない真面目な一面もある。「僕はワキ役なので」と笑うが、チームには欠かせない存在だ。
写真=BBM