
先発の座を争う立場に変わりはない
ついに、開幕先発ローテーション入りを果たした。高卒4年目の
高橋奎二が4月3日の
DeNA戦(神宮)に先発。昨季10勝を挙げたブキャナンが開幕直前に下半身のコンディション不良を訴えたため、回ってきたチャンスだった。
「緊張感の中、うまく試合に入れましたが、少し焦りが出て慎重になり過ぎた」。結果は四回途中4失点と悔しい結果に終わったが、将来を期待されている左腕は一歩ずつ前に進んでいる。
1年目の2016年は左肩を痛め、2年目は腰痛を発症した。3年目の昨季は腰などへの負担を軽減するため、代名詞の右足を高く上げるフォームを「封印」。足を上げる位置を腹部付近まで下げ、10月2日のDeNA戦(神宮)でプロ初勝利を挙げた。
だが、今年から再び右足を高く上げるフォームに修正。それでも、グラブの位置は頭上まで上げていたものを腹部に置き、足も肩の高さまでに抑えており「戻すのではなく、新しいもの。足を上げたときにしっかり立って、体幹、腹筋に力が入って、そこから腕をしっかり振って投げるというのが一番いいフォーム」と2019年のニュースタイルだ。
来年は自身と同学年の選手が大学を経て、プロ入りする。「そこまでに活躍しておかないとクビもあると思うし、若手が
ヤクルトを代表するようにならないといけない。その一人になりたい」。いい舞台を経験しただけに、また来るチャンスを逃さず、つかむ。
写真=BBM