
開幕先発ローテに入り熱投を見せている青柳。1年間ローテを守り続けていく
春先から開幕先発ローテーションを守るのは
青柳晃洋だ。今シーズン初登板から打線の援護に恵まれなかったが、粘り強くゲームを作ってきた。
青柳は「ゼロに抑えることを考えながら投げている」という。今までのような荒れ球は少なくなったが、勢いがついた投球で打者を揺さぶる。
初戦の4月3日の
巨人戦(東京ドーム)も5回5安打4失点ながら内容は悪くなかった。その後も
DeNA、
ヤクルトなど上位球団と対戦したが、いずれも粘投。4月23日のDeNA戦(横浜)では6回1/3を5安打3失点で今季初勝利を飾った。
1年前は春季キャンプ序盤から出遅れたが、当時の矢野二軍監督が率いたウエスタン・リーグで最多タイの8勝を挙げるなど、実績を積み上げてきた。
先発ローテ枠入りを競ってきたオープン戦で、本番を前に安定感を示した右腕が先発5番手に滑り込んだ。
今年1月には大阪出身の一般女性と結婚したことを発表。「自分だけの責任ではないので、1年でも長く野球をしたい」と自覚もにじむ。
開幕から被本塁打が目立つも、矢野監督に「堂々と投げている」と言わしめる。今季初勝利から弾みをつけて上位浮上に一役買いたい。
青柳は「全員がライバルと思っている」と闘志十分。ここにきて先発ローテの中心と見られていた
ガルシアが早くも離脱し、その難しさを目の当たりにした。厳しい先発陣の中で、1年間先発ローテーションを死守するのは未知の世界だ。だが持ち前の熱投を見せつけ、投げ続けてみせるつもりだ。