
3年目の榊原翼。開幕先発ローテを手にし、安定感ある投球を続けて先発ローテをしっかりと守っている
開幕前までプロ未勝利だった3年目右腕が先発ローテの柱になっている。5月15日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で、地元・千葉でのプロ初登板を勝利で飾ると、ヒーローインタビューで声を張り上げた。
「この千葉で勝てたのは本当にうれしい。千葉県、最高です!」
初回に1点を先制されたものの、要所を押さえ7回6安打2失点で今季2勝目を手にした。
2017年育成ドラフト2位で入団。昨年3月に支配下登録され、5試合に登板も未勝利で今季を迎えた。
150キロ近い直球と気迫を全面に出す投球スタイルで開幕先発ローテ入り。4月17日の
日本ハム戦(京セラドーム)でプロ初勝利を挙げた。球団の育成出身投手で初の勝利となり「育成からでもできと見せたい。僕が勝つと盛り上がる」と普段は“いじられキャラ”の20歳に頼もしさが増した。
今季初登板の日本ハム戦(3月31日=札幌ドーム)で5回途中3失点KOされてからは7試合に先発し、いずれも6回以上を投げて3失点以下。2勝3敗、防御率2.44と安定している。「だんだん落ち着けて、自分の投球ができるようになってきている」と課題の制球面も改善された。
同級生の
山本由伸、23歳の
山岡泰輔と先発陣を支え、
西村徳文監督は「若い投手が出てくるとチームとしても大きい。若いのでどんどん競争してほしい」と目を細める。
成長を続ける榊原翼から目が離せない。
写真=佐藤真一