
自慢の真っすぐと鋭いフォークでセーブを積み重ね首位争いに貢献していきたいと意気込むドリス
虎の速球王と言えば
ラファエル・ドリスだろう。球速だけでなく、身長195センチから投げ降ろす角度のついた直球は威力十分だ。
開幕当初は一時期、体調不良もあったが順調にセーブを稼ぐ守護神は「スピードは気にしていないが、勝つことにはこだわりたい」という。
常時150キロ台のストレートは健在。制球に固執しなければ、自己最多を更新するのは間違いないだろう。
2017年8月29日の
ヤクルト戦(甲子園)の3点リードの9回一死で、山崎に対した4球目に161キロを計測した。
16年藤浪が記録していた160キロを抜き、球団最速男になった瞬間で、当時のルーキー・小野にプロ初勝利をプレゼントした試合でもあった。
ドミニカ共和国出身で102マイル(164キロ)が自己最速の右腕は「日本で超えたい」と全力投球を尽くす。
16年オフに右ヒジ手術に踏み切って不安視されたが、メスを入れる前と比べても今季はさらに力のこもったストレートを投げるようにもなった。
17年は37セーブ(4勝4敗)で最多セーブ王になると、昨シーズンはタイトルこそ逃したが、32セーブ(1勝7敗)を挙げた。
本人は150キロ超のストレートに「いつもねじ伏せたいとは思っている」と言いながら、鋭く落ちるフォークを交えて打者をほんろうする。
セットアッパーのジョンソンと抑えのドリスの勝利の方程式も確立。強力助っ人の最速男は「チームの1位は遠くない」とフル回転を約束した。