
交流戦の初戦は中継ぎに回ったが、次回から先発に戻るようだ
一時期の低迷を脱し、チーム状況は確かに好転してきた。「先発がそろってきたことで、安定した戦いができている」と少しだけ胸を張ったのは
ラミレス監督だ。開幕から孤軍奮闘している
今永昇太の負担を軽減し、さらに柱としても計算できる存在。
濱口遥大が適任者であることは間違いない。
「ローテーションに入ることはもちろん、しっかりとイニングを投げられるようにしたい」と自覚を持って臨んだプロ3年目。ここまで7試合で2勝2敗、防御率2.14の成績を収めている。
4月17日の
中日戦(ナゴヤドーム)で打球が右ふくらはぎを直撃し、1カ月間の戦線離脱。復帰登板だった5月19日の
ヤクルト戦(神宮)では今季2度目の完封勝利を挙げた。投球の軸は150キロに迫る直球とチェンジアップ。負傷個所の不安はなく、再び期待されるのが交流戦での快投だ。
2017年には球団の新人史上初となる3勝無敗、防御率0.93。
日本ハム、
ロッテ、
楽天を相手に計19回1/3を投げ、たった2点しか与えなかった。早いカウントから積極的に振ってくる傾向があるパ・リーグのバッター。昨年は3試合で勝ち負けなしに終わっただけに、期するものはあるはずだ。借金返済、上位進出へ欠かせない戦力。「ハマのハマちゃん」が背負うものは大きい。
写真=井田新輔