
今季は7月8日現在、打率.270、13本塁打、65打点をマークする中村
昨年のリーグ優勝の要因の1つとして
中村剛也の活躍が欠かせなかった。特に自身のキャリアで初めて軽量バットを使用した7月からはホームランを量産。8月には6試合連続本塁打を含む12本を記録し、月間MVPを受賞した。
そして今季も、早くも初夏の6月からエンジンがかかっている。14日の
ヤクルト戦(メットライフ)で自身が持つプロ野球記録を更新する18本目の満塁弾を放つと、19日の
中日戦(ナゴヤドーム)での2ランで交流戦通算打点が史上初の200に到達と次々歴史に名を刻んでいる。結果として今年の交流戦は打率.348、5本塁打、リーグ最多の23打点と大活躍を見せた。
7月に入っても好調を維持。8日現在、本塁打はゼロながら打率.321、7打点をマーク。中村の状態が上昇しているのは、チームにとって非常に大きい。四番・
山川穂高、五番・
森友哉と重量級が続いた後、さらに球界屈指の長距離砲・中村が六番に控えているのである。相手投手にとってはとてつもない脅威のはずだ。
得点圏打率は.375。打点は山川の70に次ぐリーグ2位の65打点を挙げている。2009年、11年、15年と過去3度の打点王に輝いているが、4年ぶりのタイトル奪取も射程圏内に入っている。
季節は7月に入り、夏本番を迎える。暑いほど、熱く輝く中村。あの、滞空時間の長い美しいホームランを、今夏はどれだけ見せてくれるのか。チームの快進撃とともに大いに期待したい。
写真=BBM