
多くの若手捕手がいる中で、宇佐見の自慢の打撃は大きなストロングポイントだ
水を得た魚のごとく、
宇佐見真吾がガムシャラに目の前のチャンスに食らいついている。6月26日に
巨人から交換トレードで
日本ハムにやってきた。移籍会見をした同28日に即一軍登録され、その日の
ソフトバンク戦(札幌ドーム)にも出場。30番のユニフォームは手配が間に合わず、巨人時代の先輩捕手でもある實松のものを代用した。早くチームの雰囲気に慣れてほしいという
栗山英樹監督の思いもそこにはあった。
新天地での初出場から4日後の7月2日の
西武戦(同)では「七番・DH」でスタメン出場し、プロ初の猛打賞となる3安打2打点で勝利に貢献。途中加入ながら一軍戦力として活躍の場を広げている。チームは宇佐見加入までは、左打ちの捕手が高卒新人の田宮の1人だけだった。ベンチワークの幅も広げる即戦力の若い捕手の獲得は、チームにとっても大きな補強となった。
8月17日の
楽天戦(札幌ドーム)ではチーム勝ち頭の有原と初めてバッテリーを組み、好リードで勝利に導いた。有原も「宇佐見がいいリードをしてくれた」と絶賛。打撃だけでなく守備面でも急ピッチで投手陣の特長の把握に努めながら、できる範囲のベストを尽くし続けている。
巨人・
原辰徳監督からは「思い切り暴れてこい」と声をかけられ、日本ハムへ送り出された。求められて向かった北の大地で攻守に奮闘する日々。2年前、プロ初本塁打が劇的なサヨナラ弾だった男の真のポテンシャル開花はもうすぐそこだ。
写真=BBM