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広島・三好匠 「守備の人」かと思えば打撃でも存在感/新天地での輝き

 

三好 匠


 7月25日の中日戦(マツダ広島)。七番サードで先発した三好匠は、2回一死一塁から豪快な移籍1号を放った。ロメロの150キロのストレートを、高々と左翼スタンドにたたき込む2ラン。これが呼び水となり、チームは5月30日以来の2ケタ得点で6連勝となった。初のヒーローインタビューに野村とともに呼ばれ「三好匠です。このチームの力になれるように頑張ります」とあいさつ。本拠地マツダ広島の大歓声に包まれた。さらには8月20日のヤクルト戦(マツダ広島)で9回裏二死二塁から中前にサヨナラ打して再びお立ち台。鈴木と野間から祝福の「バケツシャワー」を浴びて、名実ともにカープの一員となった。

 7月に入ってから、下水流とのトレードで楽天から加入した。当初は「守備の人」とみられていた。2018年は自己最多の70試合に出場したが、主に守備固め。打率は.104と目立たなかった。今季も楽天での打撃機会は4打席だった。

 移籍後は、定評のあった守備に加え、打撃でも存在感を発揮している。東出打撃コーチからは「もっと適当に打っていい」と指示された。それで楽になり、打撃に思い切りが出た。変化球で崩されることを恐れず、思い切って振りにいけるようになった。追い込まれた後の粘り強さも見せている。

 下水流の背番号35をそのまま受け継いだが「MIYOSHI 35」のユニフォームを着て球場を訪れるファンも見られるようになった。この番号を自分色のイメージに塗り替える日も近い。

写真=BBM
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