
今季は開幕スタメンをつかみながらさまざまな経験を積んだ木浪。来季はレギュラーをつかみ取る
1年目の
木浪聖也にとってレギュラーをつかむための足掛かりになるシーズンだった。矢野監督も終盤の木浪の動きに「プロ(選手)になってきた」という言い回しで評価を与えた。
秋季キャンプ突入前の「みやざきフェ
ニックス・リーグ」では8試合に出場し打率.385(26打数10安打)と今季一軍でもまれただけに、モノの違いを見せつけた。
開幕スタメンから、セ・リーグに新人では近本に次ぐ113試合に出場。7月26日に二軍落ちも経験したが、再昇格の8月6日以降は最後まで一軍でプレーし続けた。
今シーズンは好不調の波が激しかった。月別のアベレージも0割台に落ち込めば、4割台に急上昇するなど、来シーズンへの課題になった。
木浪は「すべてを自分のプラスにしながら成長したい」と足元を見つめる。新井二軍打撃コーチからのマンツーマン指導もヒントになったという。
2年目に向けて定位置を固めるために本人が「お手本になった」と言ったのが、チームを去っていく先輩・鳥谷の存在だ。
「自分にもいろいろ教えていただきました。構え方とか、二遊間の打球を捕って一塁送球するときの体重の掛け方とか……。あのレベルでもこんなに練習するのか、と思っていました」
CSでは
DeNAとのファーストステージでは打率7割超も、
巨人とのファイナルは快音が響かず。攻守にレベルを上げて「遊撃・木浪」を不動のものにする。