
今季91試合に出場も、7月末に故障離脱。もう1度、レギュラー奪取を狙う
まさかの途中離脱で、
大城滉二は悔しいシーズンを過ごした。
「1年間を通して離脱しないこと。一軍にいて結果を残すだけです」
7月31日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)。腰痛を訴えてベンチに退いた。翌日に出場選手登録を抹消。リハビリ生活へと転じた。
「もうだいぶよくなっています。普通に動ける状態なので。順調にきてます。ただ、どうしても練習の制限がかかる。まだ追い込んだりはできない。少しずつは戻ってきています。2月のキャンプまでには戻れるように進めています」
大阪・舞洲の室内練習場では、乾いた打球音が響く。練習相手はいない。大城は黙々とマシン打撃を続ける。今季は91試合に出場。つかみかけたレギュラーを目前に、体が言うことを聞かなくなった。
「思うような結果は残せてない。1年間ずっと波なく活躍できるシーズンにしたい」
主に二遊間、そして外野も守り、出場機会を伺ってきた。来季がプロ5年目。その表情からは並ならぬ決意が垣間見える。
「若い選手も増えた。でも自分は自分のやるべきことをやるだけ。まだ規定打席に到達したことがないので、どうにか到達したい。一軍にいても打席に立たないと意味がない。そこは目指していきたいと思います」
西村徳文監督も「ポジションは競争の中で確立されるもの。リハビリから戻ってきたら大城にももう1度争ってもらう」と期待を寄せる。目指すは不動のレギュラー。だから今、大城は目をぎらつかせる。
写真=BBM