
秋季キャンプで手応えを感じている小野。来季こそ先発ローテに入り込む
来季の虎投の顔ぶれが
メッセンジャーの現役引退によって様変わりするはずだ。来シーズンは誰が1つ空いた枠をつかむのかが注目される。高知安芸の秋季キャンプを順調に打ち上げた
小野泰己も「自分は結果を残すしかない」と言いながら、表情には手応えが感じられる。
今シーズンは右ヒジの違和感のため不本意な1年になった。新人から先発ローテーションを守ってきただけに痛い出遅れだった。
今季初登板が6月6日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で、7月23日の
DeNA戦(甲子園)を最後に一軍登板はなかった。
デビューしたときに金本前監督から「大エースになるかもしれない」と評価された右腕は期待を裏切ることになった。
だが、その後のリハビリが順調に進んだことから、今秋キャンプでも小野らしいストレートの威力が戻ってきた。
今シーズンの14試合登板はすべてリリーフだ。本人は「先発でやりたいと思っている」といって先発での再出発を目指している。
ブルペンをチェックした矢野監督が「力強いボールを投げるようになった」とうなずいたように来季への期待は膨らんでいる。
1年目から順調に段階を踏んできた小野にとって今季の試練のシーズンを抜け出し、もう一度先発ローテーション入りを手に入れる。
「とにかくやるしかない」。ひとつ空いた枠をつかむためサバイバルレースを勝ち抜くつもりだ。