
投手リーダーを務めた今季は13勝4敗で勝率第一位投手のタイトルを獲得。来季も先発陣をけん引する
開幕投手の座は誰にも渡さない。2年連続での大役に、
山岡泰輔が燃えている。
「(開幕投手は)譲るつもりはないですよ。来年もやるつもりでいるので」
初の開幕投手を任された今年3月29日の
日本ハム戦(札幌ドーム)で8回を投げて4安打3失点。110球を投じる力投で7三振を奪ったが、勝ち負けはつかず。
「今年、勝てなかったんで。自分が投げて、開幕から勝ちたい」
チームは延長10回にサヨナラ満塁弾を浴びて敗戦。2019年シーズンは、まさかの幕切れでスタートした。
来年は東京五輪が開催されることもあり、開幕戦は3月20日と例年よりも早い。相手は
楽天で、場所は仙台(楽天生命パーク)。「寒いので。確実に雪が降っていると思う。その辺も考えてやっていかないと」と、すでに開幕マウンドを見据える。
開幕勝利で流れに乗りたい。「勝ってるときは野手も投手も元気だと思う。連敗が続いたとき、負けが込んでいるときに、その空気を消せるように。勝ってるんじゃないかと思わせられるような雰囲気にしたい」。目指すは1996年以来のリーグ優勝。山岡が描く2020年は「V」が欠かせない。
今季はプレミア12にも参戦。世界一の味も知った。「一番は優勝したときのシャンパンファイト。喜びを感じることができた。それを
オリックスのみんなとやりたいという気持ちが強くなった」。エースがチームを引っ張る。若き右腕に開幕ダッシュが託される。
写真=BBM