
レギュラー奪取を期してオフも汗を流す。背番号67に甘えはない
新人年の今季は111試合に出場し、打率.288、3本塁打、32打点、9盗塁を記録。得点圏打率は.360をマークし、その勝負強さから、四番も任された。
守備でも安定感を見せ、今季は50試合で外野、41試合で一塁、33試合で三塁を守ったが、いずれも無失策。定評あるグラブさばきを披露した。試合に出る喜びを知った。2020年に狙うはレギュラーポジションだ。
「三塁で勝負したいですね」
その表情は明るい。来季に向けては「スイングスピードを上げるために筋肉トレーニングに取り組んでいます。甘い球、打てる球を1発で仕留められるように」と、今季に感じた課題を克服しようと必死に汗を流す。
周囲に流されることなく、自分の考えを持っている。それが
中川圭太の強みでもある。オフの練習は1人で行うと決めた。
「いろんな選手が何人かで自主トレを行うと思う。自分の場合、1年目からそうしてしまうと、それ頼みになってしまうと思った。もちろん、知識も増えると思いますけど、自分の野球生活ですし、自分でいろんな知識を得ていきたい。それが今年は一人でやりたいと思った理由です」
自立した練習で「サード」を自分のものにする。描く成長曲線が楽しみでたまらない。
オフはテレビ出演など、イベント行事に呼ばれ、スケジュールが埋まっている。「オンとオフはきっちりと分けられています。自分の野球人生、次も勝負なので」。甘えはない。
写真=BBM