
パンチ力のある木浪が一番、足と打力のある近本が二番に入ることでチームに勢いがつけられるはずだ
優勝を狙うチームにとって二遊間の固定はポイントになってくる。2年目の
木浪聖也にとっては大きなチャンスだ。
「ショートとなると守りが大事になってくる。そこは徹底したいし、キャンプ、オープン戦と下半身をもう1回鍛え直したい」
チームリーダーだった鳥谷の退団によって内野の勢力図は若返った。キャンプから遊撃のポジション争いは激しくなる。
昨シーズンはチーム最多88試合で遊撃に就いた。1年目から113試合に出場したが、定位置を保証された身でないのは承知の上だ。
もっともレギュラーの座を確固たるものにするには、これまで以上に「打てるショート」に成長することも決め手になってくる。
一、二、七、八、九番の打順を経験。もっとも打席に立つ機会が多かったのは「八番」の51試合。開幕からアップダウンの激しいルーキーイヤーだったが、できるだけ攻守ともに好不調の波を小さくしながらベンチの信頼を得たい。
昨秋キャンプで井上打撃コーチから「ボールの内側にバットを入れる」「間(ま)のとり方」などを直接指導されてきた。
矢野監督には近本を二番に置く打順を理想としている。その中で、パンチ力のある木浪が遊撃のレギュラーを獲り、一番に入ることでチームにも勢いをつけられるはずだ。
木浪は「しっかり準備してやれば結果はついてくると」と備えを強調しながら本番を見据える。