
自身初の首位打者のタイトル獲得を目指す近藤
今シーズンこそ是が非でも獲得しなければいけないタイトルがある。首位打者だ。「ずっと言い続けている目標。何としても獲りたい」。天才的な打撃技術は誰もが認めるところ。侍ジャパンでも主力打者として活躍するようになり、機は熟している。そんな
近藤健介が見据える首位打者獲得のラインは打率.350。この男のポテンシャルなら十分に狙える数字だ。
昨季も期待されたが、欲するタイトルには届かなかった。打率は.302で普通のバッターなら好成績も近藤の場合は違う。「成績に関しては最低ライン。昨シーズンはずっとバッティングの状態が悪かった。良かったのは5月くらいだけで。あとはまったくダメだった」という。
調子が悪くても3割を維持する力は並大抵ではない。実力の高さが分かるコメントでもあるが、その技術をさらに高めなければ首位打者のタイトルは取れないとも自覚している。
「今のままでは絶対に無理なので。オフは試行錯誤しながらやっていきたい。(技術的には)変化を怖がっていてもダメ」と自主トレ期間の課題としてきた。
1月は毎年恒例の鹿児島・徳之島でトレーニングを行い、一緒に参加した
広島の
西川龍馬に打撃技術のヒントをもらった。今シーズンから新たに3年契約を結び、腰を据えて臨む1年。背番号8が悲願のタイトル獲得となれば、そのときはチームも4年ぶりの大願成就しているはずだ。
写真=BBM