
2019年は94打点を挙げた巨人の岡本和真。打点にこだわりをみせる
球界の看板打者としての階段を上がる岡本和真に足りないのは、タイトルの称号だろう。昨季は2年連続でレギュラーシーズン全143試合に出場し、打率.265、31本塁打、94打点。本塁打、打点は堂々たる数字だが、自身初タイトルはおあずけとなった。
本人がこだわるのはチームへの貢献に直結する打点数で、「普通に打っていれば自然と打点も増える。丸(佳浩)さんは浅いゴロでも帰ってきてくれるので」。昨季の「94」には納得しておらず、自身の前を打つ
坂本勇人、丸のリーグ屈指の強打者の恩恵に応えるべく、勝負強い打撃を誓っている。
2018年に打率.309、33本塁打、100打点でブレークした和製大砲は、レギュラー定着3年目となる今季こそ、個人成績でも頂点に立ちたいところ。打撃3部門のほか、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞といったポジション別のタイトルも現実味を帯びる。
昨季は一塁で69試合、三塁で56試合、左翼で17試合にそれぞれスタメン出場したため、ベストナインの得票が一塁で48票、三塁で101票、外野で1票と分散した。しかし、今季は
原辰徳監督が「昨年の守備力は非常にチームを救った。そういう意味では信頼は、昨年の今の心境よりもはるかに大きなもの」と、三塁一本で勝負させたい考えを明かしている。
「タイトルは獲れるものは全部獲りたい」と堂々と宣言する岡本。一流への証として、タイトルを狙う。
写真=BBM