開幕一軍をアピールするのは島田海吏だ。背番号「53」はスピードスターだった赤星憲広をイメージさせる足を生かした攻撃力に磨きをかける。

「まずは開幕一軍を目標にしていますが、そのためには死に物狂いでやらないといけません。自分にプレッシャーをかけながらプレーしたいです」

　沖縄キャンプは2年連続の一軍メンバー入り。早めの実戦で起用されている若手にとって、いかにインパクトを与えるプレーをみせるかにかかっている。

「昨シーズンはつい、当てにいくバッティングをしてもったいない打席が多かったと思うんです。だからカウントを考えながら強く振ることをテーマにしています」

　昨シーズンはわずか7試合出場にとどまった。終盤に左足首を負傷して存分に力を発揮することができず、秋季キャンプ参加もかなわなかった。

　ただオフは台湾でのアジア・ウインター・リーグに派遣され経験を積んだ。今キャンプでも左足負傷から完治し、外野の一角で競争に食い込んでいる。

　打力アップのためにウエート・トレーニングを続ける。食事の回数を増やすなどして、体重5キロ増の約80キロとたくましくなった。

「これまでは余裕がなかったけど、少しずつ余裕を持てるようになってきました。自信をつけてプレーしたいです」

　矢野チルドレンが、レッドスターのような存在に成長すれば、チームの躍進に拍車がかかる。