
真っすぐの質は一級品で変化球も高評価の小川。開幕後の活躍が楽しみだ
若虎の中で評価を上げてきたのはドラフト6位の
小川一平だ。横須賀工高から東海大九州キャンパスを経てプロ入りした右腕は「一軍で1試合でも多く投げたい」と1年目から勝負をかける。
一軍に帯同した3月24日の
DeNA戦(横浜)では、5回から2イニングを投げて1安打無失点に抑えた。高3夏の神奈川県大会以来のハマスタでのマウンドで「プロとしての実感が沸いた」と言葉に力がこもった。
高校時代は甲子園のマウンドに立つことなく無名。最速149キロの真っすぐとチェンジアップを操る右腕は「隠し玉」に。球団の支配下指名では唯一の大卒新人だった。
金村投手コーチも「ボールは一級品で面白い。カットボール、チェンジアップの変化球も非常に魅力がある」とレベルの高い逸材であることを認めている。
大学に入学直後の2016年4月。熊本地震で阿蘇キャンパス、寮は被災した。グラウンドは使用できず他市の球場を借りての練習を続けてきた。その粘り強さもプロの世界で生きるはずだ。
父親の影響で
巨人ファン。だが小川本人があこがれるのは
藤川球児。06年オールスターで
カブレラに「炎のストレート」で真っ向勝負を挑んだシーンが脳裏に焼き付いている。
その球児から「一平ちゃん」とあだ名を決められて恐縮。小川本人も「プロで1年でも長く投げたい」と一軍入りの生き残りをかける。