
16年シーズン以来となるレギュラー再奪取へ。覚悟を持って西野真弘が今季に挑む
初心を思い返して、グラウンドに帰ってきた。西野真弘がリハビリ生活を終えて、一軍に復帰。「2年連続でケガをして、チームを離れているので……。もう1回、初心に戻って。本当に野球がしたいな、と心から思いましたね。テレビで試合の映像を見て『何やってんだろうなあ』って考えたりもしました」。昨年8月に右太ももの肉離れで戦線離脱。10月には左足関節有痛性三角骨除去術を受けた。
「体を強くしようと、体重を増やして臨んだシーズンだったので、悔しい気持ちでいっぱいでした。やっぱり試合に出ないと……。ずっと(ケガで)ファームにいても、チームのためにならない。やっぱり一軍で活躍して、勝ちに貢献したい」
入団2年目の2016年には全143試合に出場して、シーズンを完走。その後はケガに苦しむシーズンが目立ち、出場数も減っていった。
「シーズンを通して一軍にいた経験があるだけに、より悔しい思いが強かったです」
チームでは売り出し中の19歳の
宜保翔やシュアな打撃が持ち味の
大城滉二らが奮闘中。「若い選手も増えて、みんな結果を出して、生き生きしている。僕ら中堅もチームを引っ張っていけるように存在感を出していきたい」。競争の中に再び飛び込む覚悟で、バットを持つ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は延期。「今は限られた時間の中ですが、ゲーム(試合)に生きるトレーニングをしながら、全体的なレベルアップができるように練習しています。家では簡単な料理を自炊したり、YouTubeなどを見ることが多いですね。あとは体が硬いので、お風呂上りのストレッチは欠かさず行うようにしています」。自宅での時間も有効に使って、完全復活の1年を目指す。
写真=BBM