
チームに欠かせぬ存在へ
何とも頼もしい答えが返ってきた。昨季のセーブ王・松井が先発に転向し、今年は宙に浮いた守護神の座。クローザーへの意欲を問われた
森原康平は、堂々とした様子で答えた。
「メジャーで投げていたピッチャーもいますし、
楽天の投手陣は本当にレベルが高いと思う。そのレベルの高い争いに勝って、最後に投げられたら価値がある」
今季は前ドジャースの
シャギワが加入。さらには昨季54試合登板の
ブセニッツに加えて、昨季48試合登板の
宋家豪もいる。ライバルとの戦いも制して、守護神の座をつかむと意気込んだ。
昨季は主にセットアッパーとして自己最多となる64試合に登板し4勝2敗29ホールド、防御率1.97。好成績を残し、取り組んできたことに自信を深めた。
ここ数年、オフはフランス軍のトレーニングに起源を持つという「パルクール」というトレーニングを行ってきた。「1メートル20センチぐらいの高さの箱に助走をつけず、その場でジャンプして飛び乗る」など、内容は多岐にわたる。瞬発力や体幹などすべての面で、運動能力向上を実感する。
キャンプでも意欲的に汗を流してきたが、新型コロナ禍の影響で約40日間も器具を使った練習ができず、「その影響は大きく、筋量が落ちている部分はある」。
ただ、下を向くつもりはない。在宅期間には主に昨年の自身の投球フォームを映像で確認。「こういう投げ方をすれば、こういう球が行くんだと再認識できた。確認作業が出来たのは良かった」と話す。7年ぶりの優勝を目指すチームにとって、欠かせない存在となる。
写真=BBM