
調整を続ける巨人のR.デラロサ
ペナントレースは6月19日の開幕が決まった。
ルビー・デラロサにとっては来日から丸1年。今季は、リリーフ陣を束ねる存在となる。
昨季、リリーフ陣に相次ぐ故障者が出た6月に途中加入した。未知の世界ではあったろうが、26試合に登板し、1勝0敗5ホールド8セーブ、防御率2.25と勝ちパターンで安定した成績を残し、5年ぶりのリーグ優勝を決めた9月21日の
DeNA戦(横浜)で胴上げ投手となるなど、間違いなく救世主の1人であった。
160キロ前後の直球が武器の右腕は、メジャー時代に70試合に先発、通算では26勝の実績を誇り、今季は先発転向プランも持ち上がっていた。それでも
原辰徳監督は昨季の救援実績を高く評価し、今季も救援陣の柱に指名している。デラロサも「一生懸命、全力を尽くすだけ。自分がやるべきことに全力を尽くす」と決意を語る。
チームは5月11日に東京ドームでの一軍練習を再開。デラロサは本格的な投球を定期的に行っており、「体の状態もいいし、実戦に備えて準備するだけ」と不安はない。
普段は陽気で、仲間想いな男だ。同じドミニカ共和国出身のC.C.メルセデスやI.
モタのみならず、春季キャンプから一軍でアピールを続ける育成右腕の
沼田翔平ら若手投手の練習をサポートする光景もめずらしくない。
昨年、勝ちパターンを担った左腕の
中川皓太、新加入のブラジル人右腕のT.
ビエイラとともに強固なリリーフ陣を引っ張っていく。
写真=読売巨人軍提供