
打線をつなぐ役割を担う源田
入団した2017年から二番は
源田壮亮の指定席となっている。4年目を迎える今季も、ケガさえなければその座は安泰だろう。昨今、二番に強打者を置くチームもあるが、
辻発彦監督は基本的にオーソドックスな打線を組む。セオリーどおり、二番には“つなぎ役”として、広い視野を持ち、正しい状況判断と的確な対応ができる技術力を持つ打者を求めているが、まさに源田は最適任者と言えよう。
昨季まで一、二番コンビを組んでいた
秋山翔吾(現レッズ)も「常にいろいろなものにアンテナを張っていて、情報を得ている。その中で学び、同じ失敗をしないようにしようとしているから同じ凡打が少ない」と1年目から絶賛。コーチ陣も「野球を知っている」と、その野球脳を高く評価している。さらに犠打成功率も高く、得点圏打率も.297と上々。昨季は三振も101から67と大幅に減らし、その上、俊足と、まさに二番としての資質のすべてを兼ね備えていると言っていい。
今季は、常に4割近い出塁率を誇っていた秋山がチームを去っただけに、
森友哉、
山川穂高、
外崎修汰、
中村剛也と続く強力打線を生かす意味でも、チームとして得点力を落とさないためにも、これまで以上に出塁率向上が求められるだろう。その点は、自身が新人時代から挙げている課題でもある。「(ランナーがいないときは)とにかく塁に出て、スコアリングポジションまで進むことが、二番を打っている自分の役割」。現時点ではまだ明確な改善策は試行錯誤中だというが、今季こそ何としても成長を見せたいところだ。
今季から新しく主将にも就任した。責任感も増した背番号「6」から、ますます目が離すことができない。
写真=BBM