
豪快な一発が魅力の陽川。今季はホームラン後のゴリラポーズを2ケタ以上やりたい
プロ7年目にして初の開幕一軍切符をつかんだのは
陽川尚将。未完の大器として期待された成長を見せつけるシーズンになる。
「1試合、1試合、出場機会があればしっかりと結果を出していきたい」
今季初ヒットは6月26日の
DeNA戦(横浜)だった。七番・左翼でスタメン出場し、8回に今永から左前打を放ってみせた。この日のチーム5安打のうちの1本でもあった。
オープン戦、練習試合では好打を見せつけた。「開幕してほしいという気持ちだった」と3カ月遅れの開幕は痛手だったが、まずは対サウスポーで答えを出してみせた。
今永については、4年前の16年4月29日の同カードで、プロ初本塁打、初打点をマークした相手だった。左キラーを印象づけた意味でもアピールになったはずだ。
昨シーズンは28試合出場で、自己ワーストの打率.109。今春キャンプでは「タイミングを早くとる」ことを心掛けて打力アップに努めた。
かねてから矢野監督は「うちは全体的に左打者が多い中で、右バッターでホームランを打てる要素が必要だった」と陽川の潜在能力を認めていた。
まずは一軍定着だが、本職の三塁以外にも、一塁、外野も守りながら、定位置獲りのチャンスをうかがう。
「(打席で)気持ちのもっていき方が大事だと思う」。ファンが入場することになって、得意のゴリラポーズ連発でスタンドを喜ばせたい。