
今季も打撃好調で3割をキープ。捕手としても「梅ちゃんバズーカ」は健在。この男がチームには必要不可欠だ
開幕からつまずいたチームにあって存在感を示しているのは
梅野隆太郎だ。「梅ちゃん」と言われる人気者のパフォーマンスはファンからの反響も大きい。
「八番打者」で勝負強さを発揮したのは、3試合ぶりに先発マスクを被った6月23日の
ヤクルト戦(神宮)。6回のダメ押し打で「梅野あり」をアピールしたのだった。
また、同25日のヤクルト戦(神宮)では、0対0の8回に
マクガフから先制1号本塁打を放った際は「相手の一番いい球を打ち返すことができた」と自信のあるコメントを残した。
この試合、結局は最終回に藤川が痛恨の一発を浴びてサヨナラ負けを喫した。しかし、梅野にとっては正捕手をアピールできた価値ある一戦でもあったのだ。
今シーズンは開幕戦こそ先発マスクをかぶったが、坂本、原口との併用でのスタートだった。投手との相性を考えた起用ではあるものの、梅野としても意地を見せた形だ。
春季キャンプでは井上打撃コーチから「リュウ(梅野)が八番を打ってくれれば、いい打線が組めるはずだ」と打撃面でも評価されていた。
自身の打撃についても「できるだけ調子の波を少なくしたい」と語った。開幕から得点力不足が目立っているが、恐怖の八番として巻き返しを見据える。
また、守りの要としても再三にわたって盗塁阻止を見せつけるなど定位置死守の姿勢を示す。ここは梅ちゃんの攻守の働きに懸けたいところだ。