
ピンチの場面で登場し、気迫あふれる投球で今やチームに欠かせない存在になった馬場
プロ3年目の
馬場皐輔が初めての中継ぎ役で奮闘している。終盤の勝ちパターンが固まらないチーム事情の中で、欠かせぬ存在になりつつある。
プロ初勝利が転がり込んだ8月2日の
DeNA戦(甲子園)。6回の1イニングを抑えた右腕に矢野監督は「どんどん大きな投手になってほしい」と期待を掛けた。
仙台育英高から仙台大を経て2018年ドラフト1位で
阪神入り。即戦力の評価だったが18、19年とも一軍でシーズン2試合のみの登板に終わっていた。
もともとストレートの球威には定評があった。昨秋キャンプでは平田に軍監督が「日本シリーズに出場した
ソフトバンクを抑えられる」と持ち上げたほどだった。
大卒で勝負の3年目を迎えるにあたって、馬場が懸命に取り組んできたのは「クイック投法」「間のとり方」「顔の使い方」の3点だった。
「捕手が低めに構えたところに伸びていくストレートが理想的だと思います。ベース前で伸びるようになった」
そのストレートに加えフォークの精度も上がってきた。昨シーズンまでの先発からリリーフに回って経験を積むうちに、馬場の成長は結果に表れるようになった。
7月21日の
広島戦(甲子園)の7回一死満塁のピンチで、西川を投ゴロ併殺に抑えた際は派手なガッツポーズが話題になった。ここから真価を問われていくことになるが、笑顔のガッツポーズ連発で3年目の飛躍を狙う。
写真=BBM