
25日からの巨人戦で先発予定の石川
一軍復帰を目指し、炎天下でも40歳が必死に汗を流している。上半身のコンディション不良で二軍調整を経た
石川雅規は順調に調整を進め、8月22日、一軍へ合流した。
今季は自身3年ぶり9度目の開幕投手を任され、先発投手陣の柱として期待された。だが、なかなか勝利に恵まれず4試合に登板して0勝2敗、防御率6.05。7月14日の
阪神戦(甲子園)に先発して5回7安打4失点で敗戦投手となり、翌15日に出場選手登録を抹消された。
開幕前には「僕自身、最近は年間を通して投げられていないので、なんとか軸として投げて、規定投球回にもう一度チャレンジしたいなという思いですね」と決意を示していた石川。5年ぶりのV奪回へ投手陣の奮起は欠かせないが、8月22日現在でチーム防御率4.69はセ・リーグワースト。271失点ももちろんワーストで、厳しい数字が並ぶ。
ノーヒットノーランを達成するなど、
小川泰弘が奮闘を見せているが、現在も苦しい先発事情は続く。石川だけでなく、ともに開幕ローテーション入りした
スアレスと
イノーアの助っ人両右腕が二軍調整中。それだけに、ファームでの復帰登板を映像で確認した
高津臣吾監督は「投げられたことはよかったのかな。どんどん球数を増やして戻ってきてくれることを願っています」と不惑の左腕の一軍復帰を待ち望んでいた。
25日から始まる巨人との3連戦に先発予定だ。開幕前、「大きな目標は、高津監督を優勝監督にという思い。野球ができるありがたみを感じながらやっていきたい」と口にしていた石川。これまで積み上げてきた通算勝利数は171。幾多の困難を乗り越えてきたベテランは必ずや、舞い戻った一軍のマウンドで、チームを勝利に導いてくれるはずだ。
写真=BBM