
最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にした清水
2年目の飛躍を果たし、来季にかかる期待はさらに大きくなった。
清水昇は今季、チームが2年連続最下位に沈む中、救援の中心的存在としてフル回転。チーム最多の52試合に登板し0勝4敗で防御率3.54。さらに、30ホールドポイントで
中日・
祖父江大輔、
福敬登と並んで最優秀中継ぎ賞を受賞した。
「昨年は不甲斐ない成績だったので、今年はキャンプから何とかして結果を残したいと思い、必死に準備して登板に挑みました。良い結果となって、自分にとって一番のうれしいニュースとなりました」
悔しさを胸に臨んだシーズンだった。即戦力としてドラフト1位で入団したルーキーイヤーの昨季は、11試合の登板で0勝3敗、防御率7.27。同期で同学年の
上茶谷大河(
DeNA)や
甲斐野央(
ソフトバンク)らが華やかなデビューをし、好成績を残す中、結果が出ずにもがいた。
「同級生が活躍してうれしい部分はありましたけど、やっぱり悔しさが勝っていた」。今春のキャンプから積極的に先輩投手に質問し、知識を吸収。シーズン中もいち早く球場に向かい、ベテラン投手らと体を動かす中で調整の仕方や気持ちの持ち方などを学び、マウンドで結果として示した。
開幕から起用を続けた
高津臣吾監督は、シーズン終盤まで奮闘を続けた清水について「打たれたら精神的にしんどいときもあったと思うけど、体調面に関してはほぼ崩さずマウンドに上がれているので、そこは大きな成長だと思います」と称えた。
今季は、守護神の
石山泰稚につなぐセットアッパーを主に任された。来季はどんな役割を任されるのか。増した責任感と信頼感。3年目の活躍にも注目が集まる。
写真=BBM