
貪欲に出場機会を求めて攻守でレベルアップを誓う福田光輝
契約更改後の記者会見で、誰よりも大きな目標を掲げた。11月16日に24歳となる福田光輝は、「そりゃもう、.350くらい打ちたいですけど……。今年(20年)の経験を来年に生かすしかない」とプロ2年目の意気込みを語った。遊撃の
藤岡裕大や二塁の
中村奨吾を脅かすには、突出した実力が必要だと考えている。
昨年3月のオープン戦では3本塁打を放ち、新人ながら開幕一軍の座を勝ち取った。しかし、一軍ではわずか2安打に終わり、打率も1割に届かなかった。「オープン戦のように、ばんばんホームランを打てるとは思っていなかった。そんなに甘くないと予想していた」と言うように、プロのカベにぶち当たった。
二軍でも打率.211、2本塁打にとどまり、打撃面で満足いく数字は残せなかった。ただ「1年目は自分の感覚を信じて思い切ってやろうと考えていた」と織り込み済み。積極的にバットを振っていく中で、レベルの高い投手に対応していく必要性をあらためて感じたシーズンだった。
11月はフェ
ニックス・リーグに同行していたが、21日からは一軍の秋季練習に合流。バットを振り込む傍ら、
鳥越裕介ヘッド兼内野守備コーチ(今季は二軍監督)とともに守備を徹底的に鍛え抜いた。「試合が毎日あると、できないことがある。ちょっとでも一軍で練習できたのはプラスになる」とうなずいた。
ドラフト3位ルーキーの
小川龍成の加入で、二遊間のポジション争いはさらに激しくなる。
「最初は試合に出られたらどこでもいい。レギュラーで出るようになって、ポジションが固定されればいい」
2月1日のキャンプインから、打撃と守備の両面でアピールしていくつもりだ。
写真=BBM