
メジャー移籍の噂もあったが、ソトは残留を決断。ベイスターズにとっては何よりも大きな“補強”だ
希代のホームランアーティストはチーム愛を貫いた形となった。
DeNAは12月2日、2年契約2年目を終えてメジャー・リーグ球団も含めた争奪戦も予想された
ネフタリ・ソトの来季残留を発表した。しかも新たに3年契約を結んでおり、最低でも来日から2023年までの6シーズンにわたって球団に在籍することが決まった。
2018、19年のセ・リーグ本塁打王は球団を通じて「来年も横浜でプレーすることが決まりうれしく思っています。今年果たせなかったリーグ優勝を来年達成できるように、このオフにしっかりとトレーニングを積んできます」とコメントした。来日3年目の来シーズンは守備で負担の多い二塁を多く守り、8月には腎盂腎炎を患うなど難しいシーズンとなったが、リーグ5位タイの25本塁打をマーク。9月19日の
巨人戦(横浜)では
今村信貴からNPB通算100号を達成した。出場321試合での大台到達は
タイロン・ウッズ(元
中日ほか)
山川穂高(
西武)に並ぶ史上6番目のスピード記録。球団史上では最速だった。
真摯な取り組みで同僚からも愛されるソトは、来シーズン早くも150号を視界にとらえる。ここまで通算362試合で109本塁打。ロペスの退団によって
三浦大輔新監督の下では一塁に専念することが濃厚。残り41本はシーズン143試合が無事に行われれば十分に可能だ。
150号到達ペースは、史上最速の
カブレラ(元西武ほか)の380試合は異次元だが、仮に128試合目までに達成すればタイロン・ウッズらを抑えて史7上位にランクインする。テスト入団から駆け上がったハマの強力打線の顔は、まだまだ球団史を塗り替えそうだ。
写真=大賀章好