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選手兼任コーチの難役を今季も任せられる
鶴岡慎也は2021年、不惑を迎える。野球に対する情熱は全く衰えない。「選手として契約してもらっている以上、常に試合に出たいという気持ちは持っていました。その中でチームが勝てなかったという結果が何より一番悔しかった」。昨季は18試合の出場にとどまった。バッテリーコーチ兼任で難しい立場でもあるが、言い訳にはしなかった。「選手としてもっと飛び抜けた成績を残せれば出場機会も得られたと思う」
肉体的にも勝負できると自負している。「そこまで言うほど、衰えていないんでね」と一定レベルのパフォーマンスを発揮できる自信がある。だから、レギュラーを奪うというプロ野球選手として至極当然の目標を持って臨む。「試合に勝ち続ける。与えられた場で成績を出し続ける。そこでしか判断されない。それに至るプロセスはどうでもいい。結果だけってことですね」。もちろん与えられるチャンスは若手より少ないことも承知の上で、勝負する。
指導者としては後輩のレベルアップも役割の1つとなる。選手としてはライバルだが、育成もしなくてはならないジレンマ。ただ、兼任する立場をともに全うすることが責務と考えている。「若手には飛躍してほしいし、自分はレギュラー取りたい。どっちもやらないといけない」
難役を球団から任せられるのは、入団テストを経て03年ドラフト8順目で入団しながら厳しい生存競争に打ち勝ってきた経験値への信頼、期待があるからだ。「僕が選手としていい成績を残したら、清水や宇佐見、
石川亮なんかは目の色変えて『絶対鶴岡さんには負けないぞ』ってなってくれれば、チームの底上げができます」。40歳となる今季も、がむしゃらに野球と向き合う。
写真=BBM