
41歳のシーズンも、先発ローテーション入りを目指す
まだまだ、歩みを止める気はない。今月22日に41歳となる
石川雅規が、プロ20年目のシーズンを迎えた。チーム最年長として臨む今季も、若手のように必死にポジションをつかみにいく。
昨季は自身9度目の開幕投手を務めたが、7月中旬から約1カ月間上半身のコンディション不良で離脱。10試合目でようやく初勝利を手にするなど、15試合の登板で2勝8敗、防御率4.48と苦しんだ。ただ「まだまだコンディショニングさえ整えれば、勝負できると思っている」との言葉どおり、衰え知らずの肉体と高い技術を持ち、先発陣が手薄な中、今季も先発ローテーションの一角として期待される。
高き目標は、今も変わらない。ここまで積み上げてきた勝利数は173。大台の200勝まで残り27勝としている。かねてから目指すべき数字として掲げているが、これからは友との「約束」を果たすためにもマウンドに上がる。
同学年の
五十嵐亮太が昨季限りで現役を引退。昨年10月の引退会見で「200勝を見せてほしい」とエールを送られていた。右と左、速球派と技巧派。投げ方も違えばタイプも違うが、ともに長きにわたり高め合ってきた。「一軍で結果を残すことが戦友・亮太への恩返しでもある。1勝ずつしか近づけないですけど、笑われても、何を言われても、そこ(200勝)を目指して一生懸命ボールを投げたい」。友の願いと自身の思いを白球に込める。
チームは「進化・真価・心火」のスローガンを掲げ、2年連続最下位からの巻き返しを図る。「僕も進化した20年目の石川雅規を出せるようにやっていきたい」。“小さな大エース”に迷いはない。
写真=BBM