
かつての新人王の意地にかけても打撃で結果を残しレギュラーを奪い取りたいところだ
開幕を約2週間後に控えて、いよいよ開幕一軍ロースター入りの絞り込みに突入する。レギュラーの座を保証されていない
高山俊にとってはオープン戦で結果を残し続ける必要がある。
昨年末のオフの時期には「来年はチャンスすらない」と強い危機感をつのらせていた。まずは実戦での起用をアピールするところからの再出発だった。
そこで臨んだ今春キャンプでは右足を開いたオープンスタンスに取り組んだ。投手に正対するフォームについては北川打撃コーチが「懐が大きくなった」と説明した。
高山本人は打撃フォーム改造の成果について「まだちょっと分からない」と打ち明けたものの、キャンプの実戦の中で明確に数字に表れた。
実戦11試合に出場し、打率.429(35打数15安打)、4打点で不振を極めた昨シーズンとの違いを見せつけた。この調子を競争に持ち込みたいところだ。
「キャンプでは主力が出ていない中で出してもらっていた。これからも自分の中で課題を1つひとつ消化していきたい」
ドラフト1位・佐藤輝、新外国人
ロハス・ジュニアの加入、ベテラン糸井ら外野のポジション争いは激しい。16年のドラフト1位で新人王の意地をみせたい。
高山は「ほかの選手を意識するというよりより、これからも自分の技術を磨いていきたい」という。開幕スタメン狙いのチャンスは逃さない。