
4月10日のオリックス戦でスライディングの際、左ヒザを打撲。出場選手登録を抹消されたが早期復帰を目指す
近未来の主軸候補が、開幕から順調な滑り出しだ。3年目の
野村佑希は、3月26日の開幕戦
楽天戦(楽天生命パーク)で2年連続となる開幕スタメンに名を連ねた。七番・三塁でフル出場し、7回には楽天の開幕投手の
涌井秀章から今季初安打となる中前打。「いいピッチャーから今シーズン初ヒットを打つことができて良かった」と開幕戦から2打数1安打、2つの四球を選んだ。
同27日は同点の3回二死満塁の場面で右中間へ決勝の2点適時二塁打を放った。チームの今季初勝利に貢献し、ヒーローインタビューでは「今年は、本当に“ココ”を目指して去年よりも明確にいろいろやってきたので、いい準備ができたかなと思います」と堂々と語った。
昨季はコロナ禍による開幕延期や故障者が出たことで初の開幕スタメンが巡ってきた。開幕前の練習試合で結果を出したからこその抜てきだったが、今季は正三塁手奪取という目標がはっきりとしていた。開幕から逆算した鍛錬で肉体、技術、精神面も整えた。昨季は初安打まで4試合12打席かかったが、いきなり結果を出せたことが成長の証しだ。
結果的に開幕から6試合連続安打をマークした。ただ、故障によって過去2年はシーズンを通してプレーしたことがない。
栗山英樹監督は3カード目となった
ロッテ3連戦(札幌ドーム)で2試合欠場させた。いなくなっては困る存在だからこそ、積極的休養という先手を打った。素晴らしいスタートを切った野村が指揮官の親心に応えるのは、ここからが本番だ。
写真=BBM