
今年40歳を迎えるロッテ・鳥谷敬。チームに貢献できることは数多い
数々の修羅場をくぐり抜けてきたレジェンドでも、2年ぶりの交流戦は特別な思いがあるだろう。再び、鳥谷敬が甲子園のグラウンドに立った。
古巣・
阪神と戦うことについて、こんなことを話したことがある。
「当然、甲子園で試合できることは楽しみだけど、しっかりとそこの舞台に立てるようにしないといけないし、ただ行くだけでは自分も楽しくないし。そこでしっかりとグラウンドに立てるように、しっかりとやっていきたい」
2月の石垣島キャンプ前から、今季の交流戦は甲子園で阪神戦が行われることを把握し、そこで戦えるような準備を進めていくことを意識していた。
所属先が決まらず、春季キャンプに参加できなかった昨季と違い、今季はじっくりと体をつくることができ、開幕スタメンでも起用された。新外国人・
エチェバリアが一軍合流してからは代打、代走、守備要員と、スタメン以外の役割も担っている。プロ18年目も若手らに交じって、元気な姿を見せているのだ。
5月25日からの交流戦は甲子園からスタートした。過去の対戦成績を見ても、交流戦はパがセを圧倒しているだけに、ここで取りこぼししていくと、ペナントレースの結果に大きく響く。だからこそ、チームにとっても最初の阪神戦で波に乗れるかが重要だ。
ロッテは若くて勢いあるが、逆に経験の少ない選手が多いとも言える。甲子園での戦い方、さらには初対戦となる投手にどう立ち向かうか。百戦錬磨のベテランだからこそ、チームに貢献できることは多そうだ。
写真=BBM