
球団生え抜き初の2000本安打に突き進む栗山
球団生え抜き初の2000本安打到達まで残り74本で今季をスタートさせた
栗山巧。開幕直後に下肢の張りのため約3週間、戦線離脱したが、復帰後はコンスタントに安打重ね、7月13日現在、1984安打、大記録到達まで残り16本となった。
となると誰もが気になるのは、やはり、「いつ達成するか」だろう。「バットマンとして、1試合(安打)1本を目標としている」という栗山自身の言葉にならい単純計算をすると、あと16試合。カレンダーを見ると、8月29日の
日本ハム戦(メットライフ)が該当する。この試合は24日の
ソフトバンク戦から始まる本拠地・メットライフでの6連戦の最終戦。ファンとしても、球団としても、そして当然本人も、ぜひともその間での達成を願うばかりだろう。
可能性は十分ある。開幕前こそ、栗山は「試合に出る、出ないもある。1試合1本とか、簡単な計算はできない」と話していたが、5月は全試合、6月も24試合中23試合出場と、出場に関する懸念は杞憂と言っていい。結果についても、もちろん楽観視はしないが、昨季の成績を見ても、7月が打率.309、25安打、3本塁打、8月が.262、22安打、4本塁打と、夏場は得意と見る。また、疲労がたまる時期だが、オリンピック期間の中断もプラスに働いてくれそうだ。
現在、
西武は首位・
オリックスと7.5ゲーム差の5位に沈む。夏の訪れとともに優勝争いも本格化してくるが、チームの巻き返しにも“レジェンド”栗山の快挙は大きな起爆剤になる。今夏中、地元ファンの大歓声を受けながら、偉業達成の瞬間を迎える姿が楽しみでならない。
写真=BBM