
前半戦、3度の救援失敗で5月上旬に二軍落ちした増田
首位と6.5ゲーム差の5位で前半戦を終えた
西武。苦戦した最大の原因は主力野手陣の相次ぐ戦線離脱だったが、中継ぎ陣が安定感を欠いたことも痛恨だった。中でも、絶対的守護神の
増田達至の想定外の不振だ。
昨季は無敗のセーブ王に輝いた守護神だったが今季はコンディション、球の質とも開幕から決して万全とは言えず、その状態で自身9試合連続無失点、5試合連続セーブと数字を残していたことは「さすが」の一言に尽きるが、4月22日の
オリックス戦(京セラドーム)、5月1日の
日本ハム戦(札幌ドーム)では、それぞれ3点リードの状況で9回に登場したが、いずれも4失点を喫しサヨナラ負け。二軍での再調整となった。
ファームでは、蓄積疲労の回復も含め、約1カ月半試合を外れてリフレッシュと改善に努めた。そして、6月20日のイースタン・
楽天戦(CAR3219)で実戦復帰を果たし、着々と完全復帰へのステップを踏んでいる。7月28日の
DeNA戦(CAR3219)までで5試合に登板し、無失点。しかし、翌29日の同カード(メットライフ)は1回3安打2三振1失点、8月1日の
ロッテ戦(CAR3219)は無失点だったが、3日の日本ハム戦(鎌ヶ谷)は8回に
大田泰示に決勝ソロを浴びて負け投手に。なかなか本来の投球には戻らない。
増田の離脱以降、
ギャレットもうまくハマらず、
平良海馬が新たに抑えを託され、抜群の安定感で期待に応えている。再昇格後、再び増田が守護神の座を取り戻せるか。いずれにせよ、チームの浮上には増田の復活が欠かせない。
写真=BBM