
史上7校目の史上7校目の春夏連覇したときの大阪桐蔭高の大エース・藤浪。後半戦先発の軸になれば阪神の優勝が現実になる
藤浪晋太郎にとって球児の夏には特別な思い入れがある。2012年の大阪桐蔭高(大阪)でエースとして史上7校目の春夏連覇を達成した。9年前の夏は甲子園の主役だったからだ。
今年も後輩たちが甲子園出場を決めた際には「苦しい試合でしたが負けないところが大阪桐蔭の強さ。粘り強さを見習いたい」と祝福した。
今シーズンの藤浪は9年目にして初の開幕投手を務めた。しかし不調でファーム落ちし、再び一軍に昇格した後はリリーフとして働いていた。
好不調の見極めが難しいタイプだが、後半戦からの起用法は優勝へ向けてのポイントになりそうだ。五輪期間のエキシビションマッチでは先発復帰を目指してきた。
「今年のスタートは先発で始まって成績を残すことができなかった。先発をしたいというのは自分の希望でもあったので精いっぱい頑張りたい」
矢野監督は「先発は奪い取るもの」という。後半戦のチームは
巨人と激しい首位争いが予想される中、藤浪が先発の主役を務めれば理想的だ。
先発、リリーフを繰り返した藤浪も「アピールするしかない」と勝負のマウンドになる。そしてチームの行方を左右することになるかもしれない。
甲子園の球児たちを見守る本人は「藤浪を使いたいと思ってもらえるような投球をしたい」と気合いを込める。藤浪の夏に乞うご期待だ。
写真=BBM