
主将として、主軸として、バットでチームを牽引する
大舞台を経験し、また一段と輝きを増した。東京五輪野球日本代表として、悲願の金メダル獲得に大きく貢献したのが
山田哲人だ。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)による、東京五輪野球競技の最優秀選手(MVP)にも選出された。スワローズだけでなく、日本の顔となった。
チームに合流後、後半戦に向けて「今の立場はキャプテンですし、チームの勝利に貢献するプレーを先頭に立ってしたい。とにかく結果を出してチームを鼓舞できるようにしたい」と意気込んでいた。侍ジャパンでは一番打者を任されていたが、スワローズでは三番に座る。四番にはともに日の丸を背負った
村上宗隆がいるが、求められるのはやはり長打だ。
山田は、2015年に本塁打王(38本)のタイトルを獲得。14年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。9月5日現在で、26本塁打はリーグ3位。同1位
巨人・
岡本和真の35本には差をつけられつつあるが、村上が同2位の31本で、主軸2人で上位3位にランクインしている。個人では敵わなくても、チームとしての栄冠は譲れない。
開幕前、村上がこんなやり取りを明かしていた。「哲人さんとは打撃の話もします。チームの中心で打っているので、2人でタイトルだの、いろいろなところを意識しながらチーム内でもしっかり競っていけたら、という話もしています」。8月17日の巨人戦(松山)では、4回に村上がソロを放つと、同点に追いつかれた直後の6回に、山田が決勝のソロアーチ。今季6度目の“アベック弾”が実現した。
チーム内に良きライバルがいる。切磋琢磨をしながら、背番号1が6年ぶりの戴冠、そして優勝を視野に入れる。
写真=BBM