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中日・大島洋平 3年連続最多安打へ挑戦/タイトル争い参戦中!

 


 タイトルホルダーの顔と経験で最後の最後に抜け出したい。大島洋平が最多安打のタイトルを手にすれば3年連続。球団では1982〜84年の田尾安志に並ぶ最長タイとなる。10月3日時点で146安打を記録している。

 トップを走るのは阪神近本光司で163安打。その差17本。大きく離された感はあるが、「残り試合、1試合、1試合です。取れるように頑張ります」。初めて最多安打となった2019年はオフに3年契約を新たに結んだ。「これからもお世話になろうと思います」。生涯ドラゴンズ宣言となった。翌20年もトップに立ち、今季も頂点を手に入れたい。

 奮い立たせる節目があった。最多安打は通算250盗塁への歩みと同時進行だった。8月29日の巨人戦(バンテリン)で249盗塁と王手をかけてから、何度も失敗を重ねて1カ月以上が過ぎた。間近に迫った頂を乗り越える苦しみは嫌ほど味わってきている。何を考え、どう行動するかは、過去が教えてくれる。

 そこから出した答えは「いつか、できますから」。平気でいるように心掛けるのは、力んでも仕方がないと分かっているから。

 250盗塁を達成すれば、球団では66年の中利夫(通算347)、71年の高木守道(同369)、09年の荒木雅博(同378)以来、4人目の快挙となる。最多安打も、最多安打も一つひとつの積み重ね。それが分かっているから、また一つと積み重ねていく。

「自分が先輩からしてもらったこと、受け継いだものは伝える義務がある」と言い聞かせている。満足いくまで打ったら、いつかはタイトルもバトンタッチしたい。

写真=BBM
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