おごらず、油断せず、一から再スタートする。高津臣吾監督は今季、2年連続の最下位から見事にはい上がり、6年ぶりのリーグ制覇と20年ぶりの日本一を達成。来季は王者として臨むシーズンとなるが、慢心など1ミリもない。
「リセットするだけ。2月1日にキャンプに入って新しい1年が始まるので、そのときには昨年の優勝というのは丸っきり頭になくスタートできるかどうかだと思う。勝ったことを意識することもないし、守りにいくこともありません」
今季は、課題だった投手陣が再建され、チーム防御率は12球団ワーストだった昨季の4.61から、リーグ3位の3.48に大幅に改善された。さらに、野手陣も強力打線を形成。若き四番・
村上宗隆の前後を、
青木宣親、
山田哲人、
ホセ・オスナと
ドミンゴ・サンタナの両外国人が埋めバランスが取れた布陣となっていた。
「継続していくところと強化していくとろ、修正していくところは明確にしていかないといけない。なんとなくで自主トレ、キャンプ、シーズンを過ごすことだけはしたくないなと。はっきりと明確なプラン、目標は球団で共有していきたい」と高津監督。例年に比べてオフシーズンは短く調整も難しくなるが、確かな目標設定をして日々汗を流せば、個々の能力は着実に上がり、チーム力の強化にもつながるはずだ。
来季は球団初の2年連続日本一を狙うシーズン。「もちろん簡単ではないけど、そこを狙って、全力で戦っていきたい」。強くなった燕軍団が黄金時代の再来を目指す。
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