
2022年もライバルたちに負けじとポジション獲りを誓う小園
飛躍の裏には、家族の存在が大きかったのかもしれない。
小園海斗が高卒3年目の昨季、潜在能力を開花させた。開幕一軍こそ逃したものの、4月下旬に昇格後は遊撃のレギュラーに定着。終わってみれば113試合に出場し、プロ初の規定打席に到達。惜しくも打率3割台に乗せることができなかったが、セ・リーグ8位の.298の数字を残した。
まだ二十歳だった昨年1月に結婚を発表した。自身のインスタグラムでは夫人との間に授かった子どもが、昨秋に誕生したことを報告。昨年11月末の契約更改交渉後の会見では子どもの話題に及び、「自分1人だけではない。家族もできたので、しっかり養っていけるように、子どももまだちっちゃいのでアレですけど、子どもに(プレー)を見せられるように頑張らないと。毎日毎日が勝負です」と、気持ちを新たにした。
まだまだ発展途上だ。昨オフに弟子入りした
ヤクルト・
山田哲人、
川端慎吾らの自主トレに今年も参加する。ヤクルトが日本一になったことを受け、「粘り強い野球をされていた。(2人から)吸収できるものはいっぱいある。まだまだ成長できるなと思ってお願いしました」と明かした。
昨季は遊撃手のスタメンを勝ち取ったが、新シーズンも定位置を確約されたわけではない。「2021年ずっと守らせてもらったので、22年もずっと守れるように。すごい選手はいっぱいいるんですけど、負けないようにやっていけたらと思います」と力を込めた。小園“パパ”が、家族のためにも22年も暴れ回る。
写真=BBM