
4年連続開幕投手を狙う大瀬良
今季も開幕投手の筆頭候補だ。
大瀬良大地は2019年から3年連続で大役を継続中。「3年(連続で)やらせていただいて、もう1度あのマウンドに立ちたい思いもある。森下(
森下暢仁)だったりいいピッチャーもたくさんいる。いい競争の中で勝ち取れるように頑張りたい」。4年連続となれば、球団では
長谷川良平(1955~58年)、
北別府学(1986~89年)、
黒田博樹(2003~07年)以来4人目。歴史的なエースに肩を並べる。
今オフは沖縄で森下らと自主トレをともにした。自他ともに練習の厳しさには定評があるが、「自分で(メニューを)組んでだいぶんハードだな思いながらやっていた」と苦笑するほど、例年にも増して徹底して追い込んだ。「多いときは100メートルをインターバル走で50本。ポール間走も多くて40本」と、南の島で走りに走った。
そこまでの下半身強化を求めたのは昨季のケガの功名があったからだ。4月中旬に左腓腹筋の挫傷で1カ月間、戦列離脱を余儀なくされた。復帰後には「お尻まわり、股関節まわりを重点的に鍛えてトレーニングをして、後半は割と納得できるボールが多く投げられるようになった。そういうところで重要性を感じた」。雨降って地固まる。悔しい負傷離脱も、大瀬良にとっては貴重な期間となった。
「今年のためにトレーニングをやっている。それだけではなくて来年、再来年、これからの野球人生を見据えてやっている時期でもある」
昨年6月に30歳を迎えた
広島のエース・大瀬良。4年ぶりの優勝への軌跡は、自らが開幕戦から切り開く。
写真=BBM